フェレットは愛らしい容姿と活発な性格から人気のペットですが、初めてフェレット飼う方は基礎知識を身に付けておく必要があります。
フェレットの可愛い魅力に惹き込まれ、飼育を検討している人、最近フェレットを飼い始めたけどしっかりフェレットについての事を知っておきたい、そんなあなたに向けてフェレットオーナー初心者が知っておくべき注意点とオススメの飼育方法をご紹介いたします。
覚えておきたいフェレット飼育の注意点と基礎知識
フェレットとはどんなペット動物なのか。どんな飼育道具を用意したら良いのかを注意点を踏まえ解説します。
飼育環境づくりの考え方
フェレットは活発で好奇心が旺盛な動物で、健康的に成長するためには適切な飼育環境が必要です。初めてフェレットを飼う人には、以下の点に気を付けて飼育環境を整えることをお勧めします。
キャビネットやフェレット専用のケージを用意する
フェレットは屋外に放し飼いにされることはできません。室内で飼育する場合は、キャビネットやフェレット専用のケージを用意する必要があります。ケージは、広さが十分にあり、フェレットが快適に過ごせるものを選びましょう。
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床材にはペット用マット、ペーパーベースや木製チップが適している
ケージ内の床にはペット用マットを敷いてあげましょう。
フェレットは、床材によって皮膚がかぶれたり、消化器官に問題を起こすことがあります。トイレにはペーパーベースの物や木製チップが適しており、ヒノキチップや松ヤニの入ったものは避けるようにしましょう。
飼育スペースを清潔に保つ
フェレットは、散らかった環境に適応することができますが、飼育スペースを清潔に保つことは、フェレットの健康を維持する上で重要です。毎日、排泄物を取り除いて、週に一度はケージ全体を掃除するようにしましょう。
適切な温度と湿度を保つ
フェレットは、体温が高く、寒さに弱いため、飼育環境の温度や湿度に注意が必要です。特に冬場は暖房をつけて、適切な温度を保つようにしましょう。
以上が、フェレットオーナー初心者にオススメの飼育環境のポイントです。フェレットは、適切な飼育環境のもとで健康的に成長し、活発で快活なペットとして愛されます。
フェレットの餌、栄養管理について
フェレットは肉食動物であり、野生のフェレットは小型哺乳動物や鳥類を捕食して生きています。ペットとして飼われるフェレットも同様に、肉食性のペットであるため、適切な栄養価のある餌を与えることが大切です。
ペレットフード
フェレットの基本的な餌としては、ペレットフードがあります。ペレットフードは、総合栄養食であり、フェレットが必要な栄養素をバランスよく含んでいます。また、ペレットフードは、フェレットが好む味がするため、食べやすく、管理も簡単です。しかし、一方で、添加物や合成栄養素が含まれている場合があるため、成分表を確認し、品質の高いものを選ぶようにしましょう。
基本的には、複数の(2~3種類)のフードを混ぜると良いです。急な販売停止や栄養バランスの調整が必要な際に対応できます。
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生食
フェレットは肉食動物であるため、生食が適しているという意見もあります。生食は、フェレットの自然な食性に合ったものであり、餌の栄養価も高いです。しかし、生食には、処理不良の肉による病原体感染や、栄養の偏り、食中毒のリスクがあります。そのため、十分に注意し、衛生面にも配慮する必要があります。
加熱調理した肉
加熱調理した肉を与えることもできます。フェレットは、チキン、トルコ、ビーフ、ラム、魚などの肉を好む傾向があります。肉は、消化吸収に必要なタウリンを豊富に含んでおり、肉そのものに含まれる栄養素もバランスよく取ることができます。しかし、塩分や脂肪分の過剰摂取に注意が必要です。
おやつ、フェレットバイトについて
ペットショップやオンラインストアで販売されている、フェレット用のおやつがオススメです。ジャーキー系、チューブのフェレットバイトなどが良いでしょう。
ただし、与える際には成分表を確認し、添加物や糖分の含有量に注意してください。代表的な物には乳成分や食物繊維などは避けた方が良いでしょう。
また、フェレットには人間の食べ物や犬用のおやつを与えることは避け、チョコレートや甘いもの、高脂肪なものなどは与えないようにしましょう。そしておやつは与え過ぎず、健康的な食事に加える程度にとどめましょう。
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フェレットの性格は?トイレなどのしつけはできるの?
フェレットは好奇心旺盛で活発な性格を持ちます。運動量が多く、遊ぶことが大好きです。また、社交的で人懐っこい性格を持っており、家族とのコミュニケーションを楽しむことができます。
また、遊び方や鳴き声の意味なども理解してあげることで、コミュニケーションを深めることができます。
【トイレのしつけ】
フェレットは、天性の習性により、自分でトイレを掘って用を足す習性があります。そのため、トイレのしつけ自体は比較的容易で、しつける必要があるのは、フェレットがトイレ以外で排泄してしまった時です。
繰り返しトレーニングを行うことで、徐々に理解してくれます。トイレトレーニングは、トイレを決めた場所に定期的に連れて行き、成功したら褒めてあげると良いでしょう。
一般的にメスよりもオスの方がトイレのしつけが難しいとされています。
オスの方が排泄をする際に広いスペースが必要となります。コンパクトサイズのトイレを設置していて、上手くいかない場合は思い切って大き目なサイズのトイレを設置してみましょう。
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原料はおからでできており、誤って口にしてしまっても安心ですし、何よりフェレット用トイレ砂より価格もお安いです。
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噛み癖
フェレットが飼い主や仲間に対して噛んでしまうのには色々な理由が考えられます。まずはなぜ相手を噛んでしまうのか飼い主が良く理解することです。
幼いフェレットに多い甘噛みは、早くに親や兄弟と離れてしまった個体に多く見られます。これは成長していく過程で自然となくなっていきます。
しかし、あまりにも噛み癖が酷い場合には、噛まれたときに少し大きな声で「痛い!」、「やめて!」と言ってあげましょう。間違っても怒鳴ったり、叩いたりしないように辛抱強くしつけましょう。
また、興奮している時や、警戒している時にも噛んでしまうことがあります。いつもと違う場所に行った時や、元気に遊んでいる時も反射的に噛んでしまうことがあります。
そんな時は、焦らずフェレットの気持ちになってやさしく気分を落ち着かせるように接してあげましょう。
フェレットの遊びについて
フェレットは活発で好奇心旺盛な動物で、適度な運動と刺激が必要です。飼い主と一緒になって遊んであげたり、お気に入りのおもちゃをプレゼントしてあげれば、フェレットの健康と幸福感を促進することができます。
以下に、フェレットの遊ばせ方について代表的ないくつかの方法を紹介します。
フリーラン
フリーランとは、フェレットを自由に部屋内に放し、自由に運動させる方法です。部屋の中に遊具やトンネル、ブランコ、スイングなどを用意して、フェレットが楽しく遊べる環境を作りましょう。ただし、部屋の中には危険なものが多く存在するため、フェレットを常に監視し、安全に遊ばせることが大切です。
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お散歩
リードをつけてフェレットを散歩させる方法です。フェレットは狩猟本能が強いため、外の景色や匂いを楽しむことが大好きです。ただし、リードをつける前に、フェレットがストレスを感じないようにトレーニングを行う必要があります。
様々な種類のリードが販売されており、その子にあったリードを使ってあげましょう。
噛むおもちゃ
フェレットの狩猟本能を刺激することでストレス発散にもなります。フェレットが噛みやすいサイズを硬さのものを選んであげましょう。
噛むと「プピッ♪」と音がするものを好みます。気に入ってもらえれば飼い主が音を鳴らすと走って近寄ってくるようにもなります。コレクションするフェレットもいるのでたくさん持っていても損はないと思います。
ボールプール
ボールプールとは、プールにボールを入れて、フェレットを自由に遊ばせる方法です。フェレットはボールの中で自由に運動することができ、ストレス解消にもなります。ただし、フェレットが飲み込んでしまわないように、小さなボールは使用しないようにしましょう。
パズルトイ
パズルトイは、フェレットが謎を解いたり、おやつを取り出すための遊具です。フェレットは知能が高いため、パズルトイを解くことで脳を刺激することができます。
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フェレットの病気と健康管理
フェレットはペットの種類の中でも病気にかかりやすい傾向にあります。理由は体が小さいこと、犬や猫、人間の病気も感染してしまうことです。
定期的なワクチン接種や健康診断を行うことで予防にも繋がります。万が一のためにフェレットのペット保険に加入しておくことも推奨します。
また、事前に付近にフェレットを診察してもらえる動物病院を見つけておくことが大事です。
以下に、フェレットが発病しやすい代表的な病気を紹介します。
副腎疾患、副腎腫瘍
副腎疾患はフェレットの内分泌系の疾患で、副腎皮質ホルモンの異常な分泌により引き起こされます。主な症状は、体毛の薄毛や抜け毛、皮膚のかゆみや赤み、尿失禁などです。治療法は手術による副腎摘出と薬物療法があります。
インスリノーマ
フェレットのインスリノーマは、膵臓の細胞が異常増殖してできる腫瘍です。この腫瘍は、インスリンの過剰分泌を引き起こし、低血糖症状を引き起こすことがあります。低血糖症状には、食欲不振、だるさ、手足の震え、けいれん発作、失神などがあります。
リンパ腫
フェレットのリンパ腫は、免疫細胞の異常増殖によって生じるがんの一種です。リンパ節や脾臓、肝臓、腸管などに発生することが多く、発症すると免疫力が低下して感染症にかかりやすくなります。
リンパ腫の症状には、食欲不振、体重減少、慢性的な下痢、貧血、脱毛、浮腫、呼吸困難などがあります。診断には、血液検査、超音波検査、組織検査が必要です。
インフルエンザ
インフルエンザは、フェレットの呼吸器系の感染症です。症状は、咳や鼻水、発熱などがあります。治療法は、薬物療法と、栄養補給が必要になる場合があります。人から感染してしまうということにも注意が必要です。
まとめ
フェレットは社交的でエネルギッシュなペットであるため、適切な飼育環境や栄養バランスの良い食事、定期的な運動、しつけなどが必要です。
病気にかかるリスクもあるため、獣医師のチェックアップやペット保険の加入を検討することも大切です。
フェレットは愛らしくて楽しいペットですが、飼育には責任と注意が必要であることを忘れずに。